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HOME研究成果・教材ダウンロード > 平成24年度 実施報告

このページでは平成24年度実施報告書の要約を掲載しています。

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平成24年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告

■研究開発の概要

本校は,平成21年度から3年間にわたり,身近な野菜である「ダイコン」を中心素材として,課題研究の深化,教材化,国際化などの幅広い教育・研究開発を展開し,成果普及してきた。平成24年度はこれまでのダイコンコンソーシアムを通した高大連携と学校間連携のノウハウや成果等を活かし,高校間のみでなく小学校,中学校,大学を含めた連携で,理数教育を推進し,成果普及を図ってきた。これらの取組は,読売新聞に取り上げられる等,地域にも注目されているコアSSHとなっている(読売新聞,2012)。
理科における「課題研究」は,新科目「理科課題研究」として,別科目に組み入れられた。これは,科学に関する課題を設定し,観察・実験などを通して研究を行い,科学的に探求する能力と態度を育てるとともに,創造性の基礎を培う目標が設定されている。この課題(自由)研究に着目した小中高大連携の取組は,「研究支援ネットワーク」と「教育資源の活用」により,生徒や児童の興味・関心に応じた課題を設定した後,小中学生が取り組む観察・実験を高校生が主体となり支援し,関わった児童・生徒に対して,科学的に探求する能力と態度を育てるものとなった。それを「鹿児島モデル」として,中核拠点型コアSSHのコンセプトとし,研究開発に取り組んだ。

■平成24年度実施規模

1 幹事校:鹿児島県立錦江湾高等学校(本校生徒34名)

2 連携校:東日本まで広がる10のSSH校(県外生徒28名)、その他11校(県内4生徒計14名,県外3校生徒計11名)

3 連携研究機関:鹿児島大学,東北大学,九州大学,三重大学,鹿児島県農業開発総合センター,鹿児島県総合教育センター,鹿児島県立博物館,鹿児島市立科学館

■研究開発内容

○研究計画

1 幹事校である錦江湾高校が中心となり,県内外の高校等と連携し,本研究を推進する。

2 運営指導委員会(鹿児島大学,東北大学,九州大学,三重大学,県農業開発総合センター,県  総合教育センター,県立博物館,県教育委員会)の先生方から指導していただき研究開発を行う。

3 鹿児島県には,教育を大事にする伝統や風土があり,地域が学校を支援する素地がもともと備わっている。そこで本校は,これまで取り組んできたSSH事業や,全国SSHコンソーシアムを通した学校間連携の成果等を活かし,鹿児島県における地域の中核的拠点として,高校のみでなく小学校,中学校,大学との連携による理数教育を推進する。

4 研究結果は,コアSSH「鹿児島モデル」WEBサイト等を通して連携校間で相互に情報発信しな  がら,ブログ形式で研究成果のやりとりをし,大学等の連携機関からも指導・助言を頂く。

5 研究成果や教材開発に関わる成果を情報発信し,連携校や小中学校への成果普及を試みる。

○具体的な研究事項・活動内容

1 金環日食の観察における県内・県外の高校への研究支援(平成24年5月21日)

2 「科学の祭典」での,本校生徒(生物研究部・天文物理研究部)による,夏休み理科自由研究 相談:鹿児島市立科学館との連携(平成24年7月28・29日)

3 小中学生(保護者)向けの高校生による自由研究支援:和田川の生物(水生生物,周囲の植物)調査,水生生物班:鹿児島大学水産学部との共同開催(平成24年8月1日)

4 第1回コアSSH研究会・運営指導委員会:研究計画発表,県外高校生による自由研究支援, 鹿児島大学理学部(平成24年8月17・18日)

5 高校生博物館ガイド作成:鹿児島県立博物館との連携(平成24年9月22日,12月4・8日)

6 日本甲殻類学会第50大会:鰻池のスジエビ及びオオクチバスの研究,本校生徒3件,鹿児島大学水産学部,鹿児島県立開陽高校,鹿児島水産高校との連携,熊本大学(平成24年10月20日)

7 日本学生科学賞県代表(中学生)への自由研究支援:鹿児島大学農学部との連携,鹿児島大学農学部(平成24年10月30日)

8 第2回コアSSH研究会・運営指導委員会:研究成果発表,三学会での発表,鹿児島大学理学部 (平成24年12月6・7日)

9 目指せ科学者!小中学生向けキャリア教育講演会:東北大学との連携,本校生徒による面白科学実験・自由研究アドバイス,本校(平成24年12月15日)

10 県高等学校生徒理科研究発表大会(11月)で選ばれた県代表への課題研究支援:県高等学校文化連盟自然科学部会・県教育研究会理科部会,鹿児島大学理学部との連携(平成25年2月2日)

11 第54回日本植物生理学会での高校生発表:コアSSH参加校より本校を含む5校が発表予定, ダイコンの多様性に関する植物研究を中心に,小松高校,住吉高校,各務原西高校,松山南高校,錦江湾高校が計8テーマをポスター発表(平成25年3月23日,岡山大会,岡山大学)

12 幹事校及び連携校の研究内容(各校の研究要旨,第3章の4,p9~19を参照)

■研究開発の成果と課題

○実施による効果とその評価

高等学校新学習指導要領(平成21年3月告示)の理科の目標では,「自然の事物・現象に対する関 心や探求心を高め,目的意識をもって観察,実験などを行い,科学に探求する能力と態度を育てる とともに自然の事物・現象について理解を深め,科学的な自然観を育成する」と設定されている。 コアSSHによる課題(自由)研究の支援により,関わった生徒や児童の理科に対する興味・関心や探求心を向上させ,思考力や判断力,表現力が育成されたと評価できる。高校生は相手に伝えたり教えたりすることで多くの学びがあり,一方,児童・生徒は目的意識を持って学習活動に取り組むことで,主体性や創造力が培われ,目標に邁進できると考える。更にこの取組が他教科にも波及すれば,異分野交流による多角的な刺激が得られ,探究的学習を更に深化させることができる。更に,この「地域の中核的拠点形成」のプログラムは,「鹿児島モデル」として,今後,他の地域の中核的拠点形成のケースにも生かすことが可能である。以上のような課題研究の深化と課題研究間の異分野交流により,生徒達の「科学的な自然観の育成」を推進できると期待できる。

○実施上の課題と今後の取組

今後の課題と取組としては,これまでに実践した「鹿児島モデル」の反省を踏まえ,(1)高校生が 主体となる小中学校への出前型の授業や実験の実施,(2)それを進めるための教材集や指導書等の出版物の開発と普及,(3)文理融合に向けた文章力・コミュニケーション力の向上,等が挙げられる。

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平成24年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告

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目次
(PDF:84KB)
第1章 平成24年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告(要約)
第2章 平成24年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発の成果と課題
第3章 研究課題の概要

(PDF:752KB)
 各連携校の研究趣旨
(PDF:3,675KB)
 実施の効果とその評価
 研究開発上の課題及び今後の研究開発の方向・成果の普及

(PDF:482KB)
第4章 資料
(PDF:226KB)

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