HOME > 各校の研究活動

2011.07.06 [石川] 小松高等学校
期末試験も終わり、活動が再開されました。
各種発表会の締切がせまっています。全国総文は発表論文の提出を終え、プレゼン作成が7月下旬の締切、全国SSHは要旨の提出を終え、8月本番までにポスター作成、植物学会は7月下旬締切の要旨作成という具合でしょうか。加えて本校の課題研究も11月3日の発表に向けて、8月までにはデータを取り終える予定です。それぞれにメンバーがかぶっているため、なかなかうまく回っていません。
スーパーには夏野菜が並んでいますね。このあたりのスーパーでも地物野菜コーナーが設置されており、「加賀太きゅうり」や「加賀地物ブロッコリー」、「打木赤皮かぼちゃ」などが並んでいます。「源助ダイコン」は、9月あたりに登場します。
さて、生物部の研究の方ですが、1年生は鞘の色と発芽の関係を調べていますが、色と発芽率はあまりリンクしないように見えました。ただ、桜島ダイコンは全体的に発芽率が低かったような・・・成熟に時間を要するということでしょうか。
また、本校では昨年秋に播いたダイコンすべてを抜かずにいましたので、すべての個体に種子が実っております。鳥による食害が激しかったため、6月中旬にダイコンをすべて抜いて、実験室にて乾燥させました。その際、ダイコン部分の計測も行いました。昨年度に比べて、桜島ダイコンが大きく育ったり、また、源助ダイコンについては今まで見たこともないような大きさにまで成長していました。本校の畑は駐車場の隅にあり、土の深さは20cm程度しかない中で、よく育ってくれたと思います。
すべて自然交配となっており、雑種になっていると思いますが、温室内の個体と比べると格段に鞘の数が多くなっています。
現在、生物実験室はダイコンだらけになっています。抜いたまま、ダイコン部分も付けたままで放置したため、かなりかさばっています。
この二週間くらいで、ダイコンはすっかり乾燥し、茶色系の色(肌色に近い)になっています。天然で採取した鞘と比べると、かなり赤っぽい色をしていることが気になります。
これと並行して、温室では、自家不和合性の観察と交配実験を行っていたのですが、温室が暑すぎたせいか、ほぼすべての鞘が黒く変色しています。鞘の中にはまだ緑色の種子が入っている物、黒く変色した種子が入っている物など、さまざまです。また、ダイコン部分はまだまだみずみずしく元気なのですが、茎というか蔓というか、末端部分が黒く変色し、枯れています。正直、この温室の実験のデータは無いに等しい結果となっています。来年度への課題です。反省点は多々あります。
もう一つ、並行して行っているハマダイコンの調査ですが、鉄工団地ではまだ花が咲いている個体があります。しかし、ついに6月下旬に国有地内も含めて一斉に刈り取られて、というか、粉砕する機械のようなものまで入ってエリア一帯のハマダイコンが一部を除いて消滅してしまいました。幸い、その3日前くらいにほぼ成熟したと見られる鞘(ちょっと黄緑)を大量に採取していましたので、これを用いて実験を行います。昨年度の8月に発表があった、日高高校さんの海水に鞘ごとつけて発芽率を見る実験と、種子を播いて、葉の形質の分離比を見たいと考えています。
ただ、屋外の畑での栽培にするか屋内での栽培を行うのか検討を必要としています。屋外が良いとは思うのですが、折角植えた韓国大根が、鳥に食べられてしまいました。畑には無数の鳥の足跡がありました。加えて、晴れが続いた場合の渇水も。昨年度は渇水と熱波に泣かされました。
本校では、明日、国内で3校でしか実施されていない、校内ボートレース大会が行われる予定です。このままの天候がもってくれることを願っています。
2011.06.07 [石川] 小松高等学校
先日採取したナマ状態の鞘を乾燥させ、播種してみました。
カイワレダイコンですが、採取時に開いてみた鞘に中には、緑色の種子が入っていました。10日間、鞘のまま乾燥させて取りだした種子には一部、緑色のものもありましたが、ほとんどの種子が小麦色から茶色になっていました。
6月4日にその種子の一部(36個)を播種し、その発芽能力を調べました。
茶色の種子27個体のうち12個体が発芽し、緑色の部分を含む9個体は全く発芽しませんでした。さらにしばらく様子を見たいと思います。
そして、本校の栽培している5品種についても同様の実験を始めました。
ハマダイコンも試してみようと思います。乾燥した鞘はものすごく固く、種子が取り出しにくいので、ナマで取り出せばラクに実験ができるかと思いきや、ナマもとても固く、カミソリが折れそうでした。
今後鞘の中に置いたままで乾燥した方が良いのか、鞘から取りだして乾燥した方が良いのかを調べてみようと思います。
畑のダイコンの鞘の食害が進んでいます。駐車場の隙間いっぱいに畑があるため、なかなか防鳥ネットを施したり、作業が出来ない状態です。早めに収穫したいと思います。
明日から2年生は北海道の修学旅行です。修学旅行から帰り次第、全国総文の論文を作成します。
2011.06.03 [愛媛] 松山南高等学校
こんにちは 松山南高校です。
今年度は、ケールとブロッコリーのF3作りを行っています。
F2ブロッコリー(ブロッコリーのめしべにケールの花粉を人工交配してできたF1どうしをさらに人工交配したもの)どうしを人工交配してF3ブロッコリーを作りました。
同様にF2ケールを人工交配してF3ケールを作りました。
もちろん、ケールのめしべにブロッコリーの花粉をつけたのが、F1ケールでそれらを交配したのがF2ケールです。
東北大渡辺先生に、自家受精と他家受精の違いを調べてみたらとアドバイスをいただきましたので、人工交配を行う際に、同一個体から採った花粉と他個体から採った花粉をそれぞれ受粉させて受精率を調べてみました。
できたF3ケールの種子です。といってもまだ鞘の中ですが。・・・・・・・
受精率は、というか鞘の形成率は
なんとF3ブロッコリー 自家受精 9/45 受精率 20%
他家受精 11/34 32.4%
F3ケール 自家受精 37/70 受精率 52.9%
他家受精 32/72 44.4% となりました。
アブラナ科植物って自家不和合性があるはずですよね。
なんなんだ! この値は???????????
特にF3ケールの自家受精 52.9%はできすぎやし、しかも他家受精を上回っている。
「お前ら本当に間違いなく同一個体の花から花粉をとって受粉させたのか?」
「はい、間違いなく自家受精と他家受精は区別してます。」の返事。・・・・・・・
こんなことあるんですか?
よかったら、誰か教えてください。
ダイコンの研究は、まだ動き出していません。
昨年の葉緑素計のデータを増やす予定です。
皆さん頑張りましょう。
2011.06.02 [石川] 小松高等学校
現在行っている活動を紹介します。
5月20日、本校では初めての交雑に挑戦しました。
桜島ダイコンを中心に、守口ダイコンやカイワレダイコン、源助ダイコンの間で人工授粉を行いました。他校の方々は昨年度から行っていましたが、本校では初めてなので、うまくいくか心配でもあり楽しみでもあります。少ないですが、鞘をつけている個体も確認しております。
また、その合間に自家不和合性を調べるため、袋掛けをして、その中で自家受精をさせています。
狭い範囲で植えたため、また、温室内は冬でも暖かく、肥料も豊富に与えられていたせいか、あまりにも個体間での絡まりがひどくなっていたので、カイワレダイコンを2個体抜きました。
このカイワレダイコンにはすでにいくつかの鞘がついていました。まだ緑色の、みずみずしい鞘ですが、もったいないと思い採取しました。
この鞘の中の種子も発芽能力があるのかが気になりましたので、乾燥させてから中身の種子を取り出しました。これから発芽するかどうかの確認を行います。トリミングのために抜いてしまった個体の鞘がもったいないと思ったことはありませんか?
鞘がどのような状態になったら収穫してもよいのかが知りたいです。
もし、緑色の鞘の種子でも十分に発芽が見込めるようであれば、今の間に収穫してしまえば梅雨の長雨や食害による被害を防げるのではないか。そして、空いた場所でまた新たな栽培が出来るのではないかと考えています。また、ハマダイコンなどの場合は、柔らかいうちに種子を取りだしてしまえば、あの固い鞘と格闘しなくても済むのではないかとも。
本年度、韓国にてダイコンの研究発表を行うことになっていますので、現地のダイコンはどのようなものかが気になっておりました。インターネットで調べると、「固い」、「柔らかい」、「みずみずしい」、「ぱさぱさしている」など、あべこべなコメントで、実際はどうなのかが全くわかりませんでした。
先日、東北大学の渡辺先生から韓国大根3種の種子をいただきました。本当にありがとうございました。この貴重な種子を大切に扱います。早速播いてみたいと思っております。
2011.05.31 [石川] 小松高等学校
小松高校の寺岸です。
5月7日にハマダイコンの調査を行いました。なかなかupできずにいました。![]()
ハマダイコンはバラエティーに富んでいて、まず、どのような形質について調べるのかを検討しました。予備調査を行った限りでは、葉、花、茎には、色、形ともにいろいろなものがあり、なかなか条件を絞り込めませんでした。
とりあえず、葉と花に関して採集を行い、実験室に持ち帰って分類することになりました。
調査場所は、工業団地11カ所を中心に片野海岸7カ所、他、加賀市内と小松市内の7カ所の合計25カ所です。小松市内にはかなり内陸部まで梯川に沿ってハマダイコンが見られます。
各個体の葉1枚と花1つを採集し、実験室に持ち帰りました。持ち帰った後に分類する形質を検討し、分類、計数の後、写真を撮りました。計数した総個体数は1112個体。宮城第一高校さんのブロッコリーの計数と比べると足下にも及びませんが、本校生物部としてはよくがんばったと思います。
その中で、浮柳(前川堤防)で、黄色の花の個体を発見しました。現在、タグをつけて経過を観察しています。種子が成熟したら採取しようと思っています。
北陸地方では、まだハマダイコンの花盛りです。いったいいつまでこの状態が続くのか。8月のコンソーシアムの頃まで種子が採れそうな・・・とも思います。
現在、調査箇所のいろいろな形質を持つ個体にタグをつけています。ご要望がございましたら、お好みの形質の個体の種子(自然交雑ですが)を採取することも可能かと思います。コンソーシアムにお持ちしますので、お申し付けください。本年度は週末がことごとく雨のためか、例年になく除草作業が少ないです。多数の個体が刈り取りを逃れています。